位相差
歯周病とは?
位相差って?
・位相差顕微鏡って、何?
海に浮かんだクラゲや、みつ豆の中の寒天は輪郭がはっきりせず見づらいものです。

屈折率が近いと物体の境界線はぼやけてしまいます。液体中の微生物を観察する場合も同様です。いくら倍率を上げても対象物が背景に溶け込んでしまい、はっきりとは観察できません。 通常は染色という方法を使いますが、これでは微生物は死滅してしまいます。

そこで位相差顕微鏡の出番です。物体が光の波長に与える位相のずれを明暗の差として捕らえ、くっきりとした輪郭を観察できるのが特徴です。

これにより今まで観察が難しかった、「微生物を生きたまま観察する」事が可能になるわけです。
・具体的には・・・
輪郭を鮮明に映し出します。

通常の顕微鏡で血液を見ると、赤血球の輪郭がはっきりせず、形状が判別できません。



【”位相差”ではない光学顕微鏡の血液画像】


【位相差顕微鏡の血液画像】
口内細菌(虫歯菌)を見ることもできます。
歯周病菌をはじめ、口の中には無数の細菌が繁殖しています。
【口内細菌(ミュータンス菌)】
(位相差映像)
【口内細菌(歯周病菌)】
(位相差映像)

『位相差顕微鏡は1932年にフリッツ・ゼルニケにより発明されました』

 『屈折率の違いを光の干渉を応用して明暗として可視化する』といってもピンとこないと思います
 光学顕微鏡の一種とだけ理解してください
 (テレビモニターで観察するせいか、電子顕微鏡だと思っている方もおられるようです)

威力を発揮するのは、血液や口内細菌を観察する場合です
 普通の光学顕微鏡だと、明暗が弱い(コントラストが低い)ために、あまり良く見えません
 倍率を上げても同じです
 ぼんやりした映像が大きくなるだけです

位相差顕微鏡を使用した場合、液中の細菌が動く様子が非常にはっきりと観察できます
 歯科医療の現場で位相差顕微鏡が用いられるのは、この『生きたままの細菌を観察できる』ことにあります

位相差顕微鏡にもウイークポイントがあります
 原理的に照明光の一部しか観察に利用できないので観察像が暗いことです
 従来は、改善策として強力な光源を使用しておりました
 100ワットハロゲンランプなどは、その強力な光源として利用されていたのです

技術の進化が、従来の常識を覆しました
 「レンズを通過した後の光を電気的に増幅すれば、強力な光源は必要なくなる」
 ピーテックで開発されたP-Scope(ピースコープ)は、LEDを光源としています
 最低感度0.1ルックスという超高感度CCDを使用することでLED光源の採用が実現したのです
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