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位相差顕微鏡の有効活用術 |
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チェアサイド位相差顕微鏡
ピースコープ
 
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歯科で位相差顕微鏡を使う場面はいくつかあります
■初診で
例えばCオンリーの治療で訪れた患者さんのプラークを調べて、Pの罹患を自覚してもらい、
Pの治療も進めるとか、健診でこられた患者さんの検査には非常に有効です
特に、『きちんと磨いている』と自負されている患者さんの場合、
磨き残しのプラークを位相差顕微鏡で観察すると無数のスピロヘーターが・・・
■治療前に
ここでの治療とは、Pの治療です
医院様によって治療方法は様々だと思いますが、
治療を始める前に位相差顕微鏡で口内細菌を確認しておきましょう
ここでの記録が後々、大変役立つのですから
■治療途中で
何日にも渡って治療を進めていく途中で、時々検査しましょう
多くの治療法では、圧倒的に菌が減少しているのを確認できます
ところが、自宅での歯磨きが疎かだと、翌日には菌量が大部分回復してしまいます
ですので、次回の来院直後に菌量が減少していたら『治療の効果が出ていますね』とアドバイスし、
逆に菌量が増えていたら『自宅での歯磨きをしっかり行ってください』とアドバイスしてください
こうすることで、治療の効果と自宅での歯磨きの重要性を自覚できるとともに、
”自宅での歯磨きが原因で治療効果が上がらないのに、治療の方法に疑問を持ってしまう”といった
誤った解釈が無くなります
■治療後の効果確認
ある程度の期間、治療を行ったならば、その結果を患者さんと共に確認しましょう
ここで有用なのが”治療開始前に収録した画像”です
画面上で対比しながら効果を確認すれば一目瞭然
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顕微鏡検査
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歯周ポケットの深い所1〜2ヶ所特定
歯周病菌・常在細菌の確認 |
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殺菌水による除菌
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顕微鏡検査
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同部位でサンプリング |
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殺菌水によるスケーリング
(歯肉縁上)
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殺菌水によるスケーリング
(歯肉縁下)
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顕微鏡検査
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同部位でサンプリング |
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同様に
○パーフェクトペリオ
○3-Mix法
○レーザー
○オゾン
等、除菌・殺菌による治療法の効果確認に活用できます

小学生を対象にした『歯磨き教室』で口の中の細菌の画像を見せると
子供達は素直にリアクションしてくれます
その日から必至に磨きます
何度も言葉で言うより、よっぽど効果的!
実際に大阪市学校歯科医師会でご使用いただいております
歯周病の原因菌に対する薬品の効果確認のひとつとして
位相差顕微鏡での観察があります
治療前は『桿菌やスピロヘータが多数見られた患部から、治療後には、ほとんど細菌が見られない』
という事実は患者を安心させるとともに、以後の治療への理解を深めることが可能です
■薬品による効果は?
スピロヘータや桿菌などの、いわゆる歯周病の原因菌は、嫌気性の菌類で空気を嫌います
多くはバイオフィルムで囲われた奥に潜んでおり、退治するのが難しいのが実情です
そこで、物理的な作用→スケーリングや、確実な歯磨きなど
が、非常に重要です
有効な薬剤を使用したとしても、その後の歯磨きが疎かだと効果は非常に下がってしまいます
ご家庭での歯磨きは非常に重要なのです
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