イオンというのは簡単にいうと、電気を帯びている小さな物質のことです。
その大きさは1/1000mmといわれ、肉眼ではもちろん、一般の顕微鏡でさえ見ることの出来ない微粒子です。このごくごく小さな物質には、プラスの電気を帯びたもの(プラスイオン)とマイナスの電気を帯びたもの(マイナスイオン)の二種類があり、お互いに結びついてさまざまな物質を作っています。空気中には窒素や酸素、炭酸ガス、水素などの物質(元素)が混ざり合っていますが、それぞれプラスイオン、マイナスイオンという状態で漂っています。上述の滝の場合、岩などに水が激しくぶつかり微細な水滴が飛び散るときに、水滴はプラスに、周囲の空気はマイナスに帯電することが知られており、その結果、マイナスイオンの多い環境が作り出されています。
大気中のイオンは、常にプラスとマイナスのつり合いがとれている(中性の状態)とは限らず、地球内外のエネルギーや大気の状態によって、中性を保てずプラスイオンの多い状態に変化するときがあります。
またOA機器に囲まれたオフィスやタバコの煙が立ちこめる所、大気の汚染された場所などもプラスイオンが増加しマイナスイオンが不足している状態
になっています。こうした状態のとき、人間の体にはさまざまな変調が見られることが、ここ数年の研究でわかってきています。めまい、頭痛肩こり、吐き気、イライラ、不眠といった不快な症状です。大気汚染の場合にはさらにひどく、肺ガンや気管支ぜんそく、アレルギー病など極めて有害な病気にも発展します。
要するにマイナスイオンの豊富な空気とは、自然が本来持っている良質な空気なのです。
人間は、細胞の新陳代謝によって生命を維持しているほかに、呼吸を通して自然界に存在しているイオンを摂取しています。摂取されたイオンは、細胞へ運ばれ、細胞膜を介してイオン交換が行われます。イオン交換とは、すなわち細胞内の老廃物や炭酸ガスを出して、必要な酸素や栄養素を取り入れるシステムです。ですから、そのイオンのバランスによって体のコンディションは大いに左右されるのです。現代社会は、様々な形でプラスイオンの多い環境を形成しています。電子レンジや冷蔵庫、テレビなど静電気を出しているものがそうです。そんな中で、マイナスイオンの多い空気は、人体の酸化物をアルカリ性に中和して、細胞内に酸素と栄養素を吸収しやすくします。 しかも老廃物を排出しやすくして細胞を活性化します。つまり、人体の生理作用を快調にするとともに、人間が本来持っている自然治癒力を高める働きがあるのです。
滝周辺 3000〜5000
森林 1500〜2500
公園の噴水 2000〜2500
一般家庭 0〜100

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