当時、ピーテックで製造していました血流観察機「血管美人SC-3」を、
セレクションの初代社長に気に入っていただきまして、
基本構成はそのままに、
○電源ユニットの小型化
○LEDランプシステムの搭載
○光学ズームを改めデジタルズームに
と、当時の最先端技術を盛り込んで作ったのがVENUSです
血管美人SC-3のステージ部を少々厚めにサイズ変更し、
鏡筒部分にカバーをかけただけなのですが、
随分と見た目は変わりました
開発期間が限られていたこともあり、
VENUSは血管美人SC-3と共通パーツが多いです
XYZ移動軸は完全に共通ですし、底板もゴム足も共通です
手のひらを乗せる部分は板金の上に
発泡塩ビの板を貼り付けているのですが、
血管美人SC-3は青、VENUSは白という色の違いだけで、
サイズはまったく同じです
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その後、VENUSは予定台数360台の半分で生産を終了し、
U型に進化します
大量に余ったレンズや鏡筒パーツなどは、
後に登場する「ソワレ(OEM名称;アンリー)」に使用されています
更にその後、あっという間に生産中止となったVENUSU型の
影響により余ったパーツと、
血管美人の残骸を組み合わせて生まれたのが
業界最高画質の「マーキスU」です
<特徴>
VENUSの特徴はなんといってもデジタルズームです
目標を視野から外すことなく簡単にズームアップできるのが利点です
また、U型は液晶モニター搭載でありながらボディーはコンパクト
U型開発当時、セレクション社からコストダウンを要請されていたピーテックとしては、
大幅に原価アップとなる液晶モニターは採用に消極的でした
最終選考会議に持ち込んだのは、
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○1型を小型にしただけのバージョン
○小型プラス液晶搭載
○小型プラス、フルデジタルCCD(PC接続タイプ)
の3機種でした
大方の予想に反してセレクション初代社長が選んだのが、
最もコストの高い液晶搭載型
仕入れ価格のアップに見合った販売価格が
確保できるとの見方だったようです。
その後、数ヶ月で生産中止となりましたが・・・ |
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